女性の病気を年代別にチェック

監修:けい子レディースクリニック表参道 院長 寺師恵子先生

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かかりやすい女性の病気は年代で変わる!?20歳代から見られる病気も!

女性の病気には、どのようなものがあるのでしょうか。代表的なものをかかりやすい年代別にまとめたものが下記の図です。病気とは無縁と思ってしまいがちな20歳代から見られるものも意外にたくさんあります。

代表的な女性の病気&かかりやすい年代

リンクのある病名をクリックすると、病気について詳しい内容をご確認いただけます。
この表は、病気に特にかかりやすい年代を示したものです。
矢印が該当しない年代でも当該病気にかかる可能性があります。
代表的な女性の病気&かかりやすい年代
20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳代 月経不順 更年期障害 関節リウマチ バセドウ病 卵巣がん 子宮体がん 子宮頸がん 子宮筋腫 子宮内膜症 卵巣のう腫 乳がん 帝王切開

関連リンク:このほかの病気

 

20歳代の女性がかかりやすい女性の病気

生活が一変する20歳代 若いから…といって安心はできません!

学生から社会人へ、生活がこれまでのものから一変する20歳代。結婚をして出産が増えるのもこの時期です。

20歳代の女性の入院原因を調べると、やはり女性の体に大きな負担のかかる、妊娠や出産での入院が上位を占めています。

妊娠・出産以外にも、最近では20歳代の女性に女性の病気がよく見受けられます。

20歳代の女性がかかりやすい代表的な女性の病気

 

出産のトラブル
 医療の発達によって、リスクはかなり抑えられてはいるものの、やはり出産は母体に大きな負担がかかります。約6人に1人は帝王切開での出産というデータもあります。

バセドウ病
 バセドウ病は、若い女性にも多い甲状腺障害*の代表的なものといえます。

子宮頸がん
 高齢の方がかかりやすい病気と思われているがんですが、子宮頸がんなどの女性のがんは、20歳代の若い女性にもよく見られます。

20歳代女性の入院原因トップ3 推計退院患者数
【1位】 自然分娩
【2位】 異常分娩・流産
【3位】 胃腸炎
  • ※平成17年厚生労働省「患者調査」より
20歳代でかかりやすい女性の病気
帝王切開娩出術の割合の年次推移(各年9月中)
帝王切開娩出術の割合の年次推移(各年9月中)

 

30歳代の女性がかかりやすい女性の病気

30歳代で急激に高まる子宮筋腫の可能性 高齢出産のリスクも

30歳代での入院原因の上位2位を占めるのが、近年の晩婚化などの影響もあり、20歳代と同じく妊娠・出産にかかわるものです。

また、30歳代で急激に高まるのが、子宮筋腫による入院です。

30歳代女性がかかりやすい代表的な女性の病気

高齢出産
 35歳以上の出産を高齢出産といいます。高齢出産になると、出産時の出血量が増加したり、帝王切開による分娩の確率が高まるなど、リスクも大きくなります。

子宮筋腫
 30歳代の入院原因として3番目に多いのが、子宮筋腫によるものです。30歳代から急激に増加し、その数は20歳代の約7倍となっています。

子宮内膜症
 30歳代によく見られる病気です*。子宮内膜症になると、激しい月経痛がある、不妊の原因となるなどの影響があります。

関節リウマチ
 関節リウマチは、高齢者の病気だと考えられがちですが、実は30歳代や40歳代の女性にもよく見られる病気です*。関節が変形したり痛みがあったりと、日常生活に影響する可能性があります。

30歳代女性の入院原因トップ3 推計退院患者数
【1位】 自然分娩
【2位】 異常分娩・流産
【3位】 子宮筋腫
  • ※平成17年厚生労働省「患者調査」より
30歳代でかかりやすい女性の病気
年代別 子宮平滑筋腫による年間の入院患者数
年代別 子宮平滑筋腫による年間の入院患者数

 

40歳代の女性がかかりやすい女性の病気

様々な女性の病気にかかりやすい40歳代 忙しい時期だからこそ体への気遣いを

40歳代は子供の世話や家のこと、仕事をしている人は仕事もと、なかなか自分のカラダを気遣う時間が取れない忙しい時期です。しかし、様々な女性の病気にかかりやすいのも40歳代。定期的な検診を受けるなど、体のチェックを行いたいですね。

40歳代女性がかかりやすい代表的な女性の病気

子宮筋腫
30歳代では入院原因の3番目だった子宮筋腫が、入院原因として最も多くなります。子宮筋腫による平均入院日数は、12.4日* と長目です。40歳代の入院は、子どもの世話や家事のことなどを考えると、家族にとっても大変なこと。万が一入院したときのためにも、経済的な備えなど、できることはしっかり備えておきたいですね。

乳がん
乳がんにかかる確率がとても高くなります。乳がんにかかる確率は女性のかかるがんの中で最も高く、増加傾向にあります** 。欧米とは異なり日本では閉経前の乳がんが多く、40歳代後半から50歳代にかけてがピークとなっています。

異常分娩
40歳代の入院原因では、20歳代や30歳代と違い、自然分娩よりも異常分娩が多くなっています。40歳代での高齢出産はよりリスクが大きいというのが、これを見てもよく分かります。

40歳代女性の入院原因トップ3 推計退院患者数
【1位】 子宮筋腫
【2位】 乳がん
【3位】 異常分娩・流産
  • ※平成17年厚生労働省「患者調査」より
40歳代でかかりやすい女性の病気
女性の年齢別がん総患者数
女性の年齢別がん総患者数

 

50歳代、60歳代の女性がかかりやすい女性の病気

がんのリスクが高まる50歳代、60歳代 こまめな検診で早期発見を

50~60歳代になると子供も手を離れ始めて、もう一度自分の時間ができるとき。この時間を思い切って楽しむためにも、病気のリスクをしっかり知っておきたいですね。

50歳代になると、40歳代までと比べて入院患者数が大幅に多くなります。その原因としては、乳がんや卵巣がんなどの「がん」が挙げられます。

50歳代女性がかかりやすい代表的な女性の病気

乳がん
40歳代では入院原因の2番目だった乳がんが、入院原因として最も多くなります。

卵巣がん
卵巣がんは40歳代から増加し、50歳代後半でピークを迎えます* 。卵巣は腹部にあり自覚症状があまりないため、卵巣がんと診断されたときにはすでに卵巣から周囲にひろがっていることもあります。

子宮体がん
子宮がんのうちのひとつ子宮体がんも、50歳代以降の閉経後の女性に多いがんです* 。子宮体がんは近年増加傾向にあり** 、その原因は女性の高齢化や食生活の欧米化によるところが大きいと考えられています。

50歳代女性の入院原因トップ3 推計退院患者数
【1位】 乳がん
【2位】 卵巣がん
【3位】 手足の骨折
  • ※平成17年厚生労働省「患者調査」より
50歳代・60歳代でかかりやすい女性の病気
女性の年齢別がん総患者数

 

女性の年齢別がん総患者数

 

いたわりたい自分のカラダ 女性の病気に備えましょう

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普段元気に過ごしていると、つい自分のカラダのサインを見逃してしまいがち。でも、病気に「わたしだけは大丈夫」はありません。若くても、健康でも、病気にかかる可能性はみなさまにあるのです。
カラダが発するサインをキャッチすることで、早期治療にあたることができますし、早期治療を行えば病気が治癒する確率は高まります。ぜひ検診などを利用して、早めにサインをキャッチするようにしましょう。