卵管炎~女性の病気について~

卵管炎の慢性化に注意


卵管炎とは?

卵管は子宮の左右にある管状の器官で、精子と受精卵が移動するときの通り道となります。その卵管に細菌が付着し、炎症が起こった状態を卵管炎といいます。卵管炎の原因となる菌は、大腸菌など比較的ありふれた菌で、出産や性交渉によって菌が入り込み症状が起こります。
 卵管は細いので軽度の炎症でもつまってしまい、不妊の原因となることがあります。また、卵管は子宮卵巣をつなぐ器官でもあるので、卵管が炎症を起こした場合は周りの臓器も炎症している可能性が高いです。


治療

まず、炎症がどの細菌で起こったかを特定し、それに応じた治療方法を用います。軽い症状の場合は抗生物質を服用し数週間程度で治りますが、卵管炎は慢性化しやすく、慢性化すると臓器の癒着や他の病気を併発するので注意が必要です。


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お話を伺ったのは 寺師 恵子先生

東海大学医学部卒業。産婦人科勤務を経て、東京・表参道に産婦人科と皮ふ科を併設したけい子レディースクリニック表参道を開院。

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