子宮筋腫~女性の病気について~

子宮筋腫は発生頻度の高い病気

子宮筋腫は発生頻度の高い病気

子宮筋腫とは?

子宮筋腫子宮にできる良性の腫瘍のことで、成人女性の4人に1人がもっているといわれています。無症状の場合も多く、不妊や流産の原因になることもあります。

月経困難や生理時の出血過剰による貧血症状などが主な症状で、腫瘍の大きさやできた部位によっては手術が必要な場合もあります。

定期的な検診で早期発見を!

晩婚化などにより若いうちに婦人科を受診する機会が減っていることから、発見されたときには腫瘍が大きくなっているというケースも少なくありません。

子宮筋腫は婦人科検診での超音波検査で早期に発見することが可能です。

早期に発見できれば手術以外の治療も可能ですので、定期的に婦人科検診を受診されることをおすすめします。


治療
対症療法(鎮静剤・鉄剤・漢方薬など)

痛み・出血・貧血などを伴う症状に対して行う治療法です。症状を和らげる薬物を飲むことにより子宮筋腫による症状を抑えます。

ホルモン療法

女性ホルモン「エストロゲン」の分泌を抑えるホルモン剤を用い、筋腫を小さくする治療法です。

外科的治療(手術)

大きさや部位にもよりますが、妊娠・出産の希望やライフスタイルに合わせて、術式は主治医と相談して決定します。

最近の治療法として保険適用外ですが、子宮動脈塞栓術(UAE)と集束超音波治療(FUS) という方法もあります。


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お話を伺ったのは 寺師 恵子先生

東海大学医学部卒業。産婦人科勤務を経て、東京・表参道に産婦人科と皮ふ科を併設したけい子レディースクリニック表参道を開院。

Check! 思い当たったら 子宮筋腫の恐れあり!?
  • 月経時の出血が異常に多い
  • 生理時に貧血症状がひどくなる